


ロードバイクメーカーSCOTTの魅力に迫る
ロードレースファンにとってお馴染みのブランド、SCOTTの原点は意外なことにスキー用品にある。
1958年にSCOTTはスキー用ストックメーカーとして創業された。
創業者エド・スコットによって開発されたアルミ製のスキーストックはスキー業界に革命を巻き起こした。
その革新的技術が自転車の分野に持ち込まれたのは比較的遅く、SCOTT製の最初のマウンテンバイクが誕生したのは、創業から30年近く経った1986年のこと。
その後のSCOTTの活躍は目覚ましいものがある。
1989年のツール・ド・フランスでは同社のエアロバーを使用してグレッグ・レモンが総合優勝を果たし、2001年には世界で初めて1kgを切るフレームの開発に成功した。
現代も多くの選手が同社の製品を愛用し、ロードレースの世界に足跡を残し続けている。
2001年に世界最軽量ロードバイクフレーム「チームイシュー」を発表、2003年には同社のCR1ブランドがフレーム重量895gを達成するなど、SCOTTは創業当時から軽さと速さを追求してきたブランドだ。
2007年に発表した最軽量ロードフレーム「ADDICT」は、重量わずか790g、完成車でも5.9kgという驚愕の数字を達成した。
一般に市販されているロードバイクの総重量が10kg前後であることを考えれば、この数字がいかに驚くべきものかわかるだろう。
ロードバイクを求める多くの人にとって、速さが大きな魅力であることはもちろんだ。
そして、軽さは速さに直結することは、ロードレースの世界では常識とされている。
とりわけ山を登るヒルクライムにおいて、車体重量の差は大きな違いを生み出してきた。
軽さを追求し続けることによってSCOTTは、ロードレースの世界で今も第一線で戦い続けているのだ。
速さの追求は積極的なe-bike開発にも表れている。
e-bikeは日本では馴染みのない自転車だが、一種の電動自転車のことを指す。
もっとも、日本の楽に乗るために作られた電動自転車とは全くの別物だ。
これまでの自転車ではあり得ないパフォーマンスを実現するために、モーターアシストを使用したe-bikeは、ときに時速40kmを超える高速走行をいとも簡単に実現する。
そんなe-bikeをSCOTTは、2011年に電機メーカーBOSH社と共同開発した。
SCOTT社は一貫して速さと軽さにこだわってきた会社だと言える。
2017年現在、創業から60年近く経つ今もその精神は受け継がれており、その精神こそが同社の最大の魅力であり続けている。
SCOTT(スコット)LINEUP
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ADDICT
SPEEDSTER
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